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● ちょっと一休み;小布施の休日 [街]

 山梨でもリンゴを作っているが,一度北部信州の小布施で買って以来
それが病み付きとなった.フジとかサンフジが中心なのは同じだが,
包丁で剥かれた黄緑の果肉を頬張ると,口いっぱいに甘味の限界を極めた
晩秋の味が,かすかな酸味と香りを伴なって広がるのが素晴らしい.
今年は21日から連休に入るので,人ごみを避けて20日(金曜日)に
中央道から信越道に抜けることになった.友人と連合いが小布施で
僕の小さな誕生会をしてくれるというおまけ付きである.
 朝8時半頃工房を出発,連山の紅葉を楽しみながら2時間半程度で
小布施のハイウエイ・オアシスに到着した.ダンボール箱で5箱程度は
リンゴを買ったろうか,みるみる車のトランクが一杯になって行く.
12時には小布施のレストラン「蔵部」の予約がしてあるので,買出しは
その程度で切り上げて高速道路側道から人口1万2千の街の中心部
に向かった.そこかしこに広がる栗林を抜けるとゲストハウス小布施
近辺の駐車場までは約10分,ここから蔵部までは徒歩で数分もかからない.

小布施2.jpg

小布施1.jpg

小布施3.jpg


このレストランは黒を基調とした伝統的な民家様式のようでいてどこか
現代にそれが甦ったような新しさがある.能書きによると,枡一市村酒造
の酒蔵をリメイクして出来たこのレストランは香港在住のアメリカ人デザイナー
;ジョン・モーフォード氏の手になるという.しかもプロデュースは
枡一市村酒造取締役;セーラー・マリ・カミング氏というからなかなか
面白い.

蔵部2.jpg

 昼食は誕生会ということでちょっぴり奮発してもらったが,これが
またなかなかの味で驚いた.古い伝統を踏まえていながらすぐには
劣化しない新しさと言ったら良いのだろうか.小布施の街全体から
立ち昇る自信と風格の由来を知りたくなり,帰宅後急いで町史を
ネットでたどってみた.何と言う不勉強!うかつにも僕は知らなかったが,
小布施は街づくりの卓越した成功例としてつとに有名だったのだ.
その中心に有って明快な理念を現実のものにし牽引したのが
宮本忠長氏である.
http://www.avis.ne.jp/~miyamoto/

 旧市街を更地にして,再開発の名もとに10年もすれば古くなるような
建物を並べるといった手法と氏は真っ向から対決する.そこに生活
してきた人々の歴史をたどり,これを現在に生かす道筋を具体的に
明らかにしていく,そこから誕生してくる街並みは単なる懐古ではなく
風化に耐える普遍性,新しい文化だという確信がそうさせるのであろう.
「まちは生きている.まちづくりとは,いえづくりに例えるなら模様替え
工事である.いっぺんにできあがるという代物ではない.少しずつ,
住みながら,生き続けながら,設計し着工する」
小布施の街づくりにあたっての氏の言葉である.

蔵部1.jpg
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